こんにちは、凡蔵です。
今回は以前わたしが受けた魚臭症候群:別名トリメチルアミン尿症(以下、魚臭症)の検査について解説していきます。
この記事はおもに体臭で悩んでいる方、とりわけ「自分はもしかして魚臭症なのではないか?」と不安に思っている方に向けて書いています。
魚臭症検査の流れを簡単にまとめると以下のとおりです。
- メールで検査の申し込み
- 検査キット到着
- 自宅にて検査サンプル採取→返送
- 結果報告
検査を申し込んでから結果報告まで大体10日間程度、費用は送料約1100円のみになります。
結論からいうと「わたしってもしかして魚臭症なのかな…?」と少しでも不安に思っている方は、いますぐ申し込んで検査を受けるべきだと思います。
たった1100円程度であっというまに郵送で済む検査なので、ハッキリ言って迷っている時間がもったいないです。
いますぐ検査を受けて、悩みをスッキリ解消してしまいましょう。
魚臭症(トリメチルアミン尿症)の無料検査について徹底解説
魚臭症とはどんな病気なのか?
まずはじめに、魚臭症とはどんな病気なのか?
医師の先生による解説が掲載されたページを下記に貼っておきます。
また、以前日本テレビの人気番組「ザ!世界仰天ニュース」でも魚臭症が取り上げられて話題になりました。
番組の放送内容は下記になります。
『ニオイで苦しんだ少女』2017年8月22日放送 | ザ!世界仰天ニュース | 日本テレビ
上記のリンク先記事を見ていただければわかりますが、魚臭症の最大の特徴は「魚が腐ったような生臭い体臭・口臭」です。
このニオイが原因となり、日常生活を送るなかで家族や職場の同僚など周囲の反応から「何かおかしいな…?」と思いはじめ、この病気を疑うようになる人が多いとされています。
まだ世界でも症例自体が非常に少なく、厚生労働省のHPで検索しても項目が出てこないかなり珍しい病気となっています。
いまのところ根本的な治療法もまだ確立されていません。
もし検査で魚臭症と判明した場合は、ニオイのもととなる物質トリメチルアミンを発生させる食物を摂取しない=食事療法が中心となります。
今回はそんな魚臭症の検査の受け方について、わたしの実体験をもとに解説していきましょう。
魚臭症検査の申し込み方法について
昭和薬科大学の薬物動態学研究室では、無料で魚臭症の検査を受け付けています(送料のみ自己負担となります)。
まずは下記のサイトからメールで検査の申し込みをしましょう。
魚臭症候群,魚臭症,トリメチルアミン症 | 昭和薬科大学・薬物動態研究室
件名に「魚臭症検査キット送付希望」みたいな感じで書いて、
あとはメール本文に
・郵便番号
・住所
・氏名
・電話番号
・希望イニシャル2文字…第1希望、第2希望(適当でOK)
上記の内容を記入して送信します。
これで申し込みの手続きは完了です。
検査キット到着→サンプル採取
とくにメールに対する返信等はなく、そのまま3日後くらいに検査キット一式が送られてきます。
上記の写真のようなレターパックで送られてきますが、宛名のところにあとで必要になる匿名化コードというものが記載してあるので、すぐに捨てずにとっておくかメモしておくかしてください。
こちらの写真はその中身になります。
検査後に撮ったものなので使用してなくなったものもありますが、大体こんな感じです。
・プラスチック容器4本
写真左の目盛がついた尿を保存する容器。
写真では2本だが、本来は予備分も含めて4本入っている。
・トリメチルアミンサンプル
黒っぽい小瓶に入ったトリメチルアミンのニオイのサンプル。
「魚臭症のニオイはだいたいこんな感じですよ」というものであり、検査には使用しない。
・パラフィルム4枚
写真右上の、プラスチック容器に尿を入れたあとフタをしっかり密閉させるために使うテープ。
予備分含めて全部で4枚。
・塩酸4本
写真右下の、中に塩酸が入った小さな容器。
尿と一緒に塩酸もプラスチック容器に入れて保存する。
こちらも予備分含めて4本。
・紙コップ(写真内にはなし)
尿を採取する際に使用する普通の紙コップ。
一旦コップに排尿してから必要なぶんだけプラスチック容器に移し替える。
・綿棒2本(写真内にはなし)
頬の粘膜を採取するためのもの。
ジップロックに入れてある。
検査に使用するものは以上で、ほかにサンプル採取手順が詳しく書かれた説明書や検査同意書なども同封されてきます。
キチンと読んでそのとおりにやっていけば何も問題ないと思いますが、一応やることをざっくりまとめると下記のとおりです。
① 朝イチの尿をプラ容器に30ml 採取→塩酸を入れてフタを閉めてテープで密閉
② これを1日1本ずつ、2日分採取して冷蔵庫に保管
③ 綿棒2本を頬の内側を擦り付けるようにして粘膜を採取
④ 乾燥させてからジップロックに入れて密閉
以上でサンプルの採取は完了です。
あとはさっきのレターパックに記載された匿名化コードと採取当日の日付を、プラ容器とジップロックそれぞれの記載欄に記入しておきます。
検査の同意書にもひととおり目を通して承諾のサインをしてください。
それから「前日に食べたものを知らせるように」と指示が書いてありますので、適当なメモ紙に尿を採取するまえの2日分の食事内容を簡単にまとめておき、一緒に同封してやりましょう。
検査キットをクール便で発送
採取したサンプル(尿&綿棒)、検査同意書、食事内容を記したメモ紙をクール便で送ります。
大した量にはならないので、わたしの場合は段ボールを使用せずにビニール袋で包んでガムテープで密閉するという簡単な包装で発送しました。
発送当日まで冷蔵保存しておいて、早めに宅配業者に依頼して発払いで送ってやりましょう。
伝票に記入する送り先の住所等は最初に申し込みをした大学のサイトに全て掲載されていますので、そちらを参照してください。
ちなみにわたしはヤマト運輸のHPからネットで集荷依頼をして、ドライバーさんに自宅まで取りに来てもらいました。
かかった送料は1123円です。
結果報告のメール(発送から約1週間後)
発送してから大体1週間ほどで結果報告のメールが届きます。
検査の結果と担当者の方による簡単な解説が記されているので、目を通しておきましょう。
ちなみに私の検査結果は「魚臭症の可能性は非常に低い、あるいはほとんど無いと思われる」とのことでした。
冒頭でも書いたように魚臭症自体が非常にめずらしい病気ですので、おそらくほとんどの方が同じような結果になるのではないかと思います。
まとめ
魚臭症検査の流れはだいたいこんなところになります。
検査の結果魚臭症の疑いが出てくるというケースはかなりまれなので、おそらく「不安を解消させるためにひとつの可能性として検査を受けてみる」という人がほとんどではないでしょうか?
結果的にわたしも魚臭症ではないという結果でしたが、モヤモヤをひとつ取り除くことができたのでいまは検査を受けて本当に良かったなと思っています。
簡単に申し込めて郵送手続きのみで済ませられる検査なので「もしかして自分もそうなんじゃないか?」と悩んでいる方は試しに検査を受けてみてはいかがでしょうか。
くりかえしになりますが魚臭症と判明するケースは極めてまれですし、もしそうなったとしても食事療法等のアドバイスを受けて改善していけばいいだけの話です。
検査も受けずにひとりで悶々と悩んでいても何ひとつ良いことなんてありません。
迷っているくらいならばいますぐ申し込んで検査を受けてスッキリしてしまいましょう。
以上