↑の動画はイギリスのロックバンド Radiohead のフロントマン、 Thom Yorke によるソロのライブ演奏の模様。
本当にもう、とにかく素晴らしいの一言に尽きる。
精神的に弱っているとき、何一つうまくいかずイラついているとき、憎悪の念に飲み込まれそうなとき… Radiohead というバンドはそんな時いつも救ってくれた。
彼らの音楽は頭の中で溢れ返るネガティブな思考・感情にそのままそっと寄り添い、そしてすべてをリセットしてくれるのだ。
このバンドを熱心に追いかけるようになってもう10年以上は経つだろうか。
正確に言うと、あらゆる音源すべてを買い漁って毎日バンドの最新情報を追いかけていたような頃の熱量はもう無いのだけれど、それでもいまもマイフェイバリットバンドであることは変わらない。
アートワーク片手に部屋で一人じっくりとヘッドフォンで聴き入る。
いまだにそんな絶滅寸前のスタイルで音楽を楽しんでいる数少ないアーティストだ。
どん詰まりで余裕がなく視野が極端に狭まっているようなときにそこから脱する大きな助けになってくれる、自分にとっては一種の安定剤のような存在でもある。
やはり不安や虚無にやられそうな時はアートに触れるに限る。
こんな馬鹿で無教養でド底辺のクズ人間でも瞬時に目を覚まさせてくれる、アートにはそういう力がある。
アートは何も解決しないとか、実際のところなんにもしてはくれないだとか、そんな下らない話はどうでもいい。
絵でも音楽でも映画でも文章でも、とにかく何でもいい。
どんな時も常に、良質な文化に触れる機会を持ち続けること。
どうしようもなく辛くしんどい今こそ、決して忘れてはならないことだ。
今夜はなんだかよく眠れそうな気がする。